いいもんと出会うために
倉敷に行ってきた。
昔の街並みとかスゲー綺麗だった。夜も、柳と白壁がいい感じにライトに照らされていていい感じだった。
すごい良かった。
けど、すごいだけだ、と思った。
おいしい桃のジュースを飲んで、おいしいラーメンを食べて、ホステルに戻った。
一階がcafe&barになってる、”さいきん流行りの”ってカンジの。
チェックインのタイミングでいろいろ話しくれたお兄さんが、barカウンターからおかえりーって声かけてくれた。
ビールを頼んで、美観地区きれいっすねーみたいな話をした。
けっこう、いいもんでしょ。っていうお兄さんのあの微笑みが印象的。
たしかに、いいもんだなって思った。
すごいけど、すごいだけじゃんって思ってたのがばからしくなった。
有名な観光地だからなのか、愛知からはるばるやって来たからなのか、わからないけど、期待しすぎだったのかな。何のいわれも根拠もないくせに。
期待とか先入観って、視点を曇らせてしまう。
そりゃ、自分を突き動かすエネルギーになるし、未知のものに対して興味を持つきっかけになるんだから、なくなっては困るんだけど。
持たないとつまんないものだし、持てばいいってもんでもない。
ただ、意図的に取り除いてやることで"いいもん"が見つけられるのかもしれない。